アナログな現場に、デジタルの灯を――元記者が考える「記者クラブDX」と「AI活用」

「自治体の記者クラブに届く報道資料の多くは、まだ紙でやりとりされている」。そんな現状を変えようとしているのが、元テレビ局記者で、現在は「記者クラブDXシステム」を開発している山田みかんさんです。彼女が注目する書籍『AI記者〜生成AIでジャーナリズムはこう変わった』とは?
亀松太郎 2025.04.16
誰でも

あしたメディア研究会にゆかりのあるメディア関係者が「イチオシの本」を紹介しながら、その本の魅力や自分のことを語るポッドキャスト番組「メディアびとブックトーク」。

第4回のゲストは、全国の記者クラブのデジタル・トランスフォーメーション(DX)に挑んでいるShireru代表取締役・山田みかんさんです。

既存メディアの関係者も参考になる「AI記者」

山田さんは、テレビ局の報道記者やディレクターを経て、現在はスタートアップShireruの代表取締役として、記者クラブのDXシステムを開発しています。

今年3月には、あしたメディア研究会のオンラインセミナーで、地方の記者クラブをめぐる課題とそれを解決するためのアイデアについて話してくれました。

「DXシステムを強化していくうえで、AIの活用は避けて通れません」。そう語る山田さんが「イチオシの本」として紹介するのは、米ウォール・ストリート・ジャーナルの元R&Dチーフが著した『AI記者〜生成AIでジャーナリズムはこう変わった』です。

本の中では、金融ニュースへのAI活用によって記者の労力を20%削減し、他の分野に注力できるようになったケースなどが紹介されているそうです。「新聞やテレビなどの既存メディアの関係者も参考になる本」と山田さんは指摘します。

ジャーナリズムを支える技術と変化の話を、ぜひ耳から。

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