【セミナー動画】地方のニュース砂漠化を防ぐ!「記者クラブDXシステム」とは?

新聞やテレビなど報道関係企業の経営環境が厳しくなるなか、地方駐在の記者が減少し、地方の「ニュース砂漠化」が懸念されています。そんな状況を打開したいと、元テレビ局の記者が新しいネットワークシステムの構築に動き出しました。「記者クラブDXシステム」を開発中のメディア起業家に話を聞きました。
あしたメディア研究会 2025.03.29
サポートメンバー限定

新しいメディアのあり方について考える「あしたメディア研究会」が開催するオンラインセミナー。3月27日の夜、「記者クラブDXシステム」を開発するShireru代表取締役の山田みかんさんに、地方の記者クラブをめぐる課題と、解決に向けたアプローチについて語ってもらいました。

その後、山田さんのプレゼンパートのアーカイブ動画スライド資料(PDF)を公開しました。あしたメディア研究会のサポートメンバー限定で視聴・閲覧できますので、ぜひ、ご覧ください。

記者クラブがあるのに記者がいない・・・

今回のセミナーで、山田さんはわかりやすいスライドをもとに、地方の記者クラブの現状を説明。記者クラブがあって、担当の職員もいるのに、記者がほとんど来ない自治体の実情などを紹介しました。

その背景には、地方の自治体を直接取材する記者が減少している昨今の潮流があるとのことで、自治体の職員からも地方のジャーナリズムの行く末を心配する声が出ているということでした。

自治体・企業とメディアをつなぐ「記者クラブDXシステム」

山田さんが代表を務めるShireruが開発する「記者クラブDXシステム」については、そのコンセプトや機能の概要、想定するユーザー像などが語られました。既存のプレスリリース配信サービスとの違いも説明されました。

後半の質疑応答では、参加者からさまざま質問や意見が出ました。現在、地方の記者クラブで取材している記者からは、あいかわらず「紙」中心でDXが進んでいない現状が報告されました。

開発中のシステムには、山田さんの記者時代の経験が生かされていて、自治体の担当者や記者が使いやすい機能が組み込まれる予定とのこと。リリースが楽しみです。

2026年度中のリリースを目指して開発中

Shireruでは、2026年度中のリリースを目指して、システムを開発中です。

それに向けて、提携パートナーを募集中とのことです。特に、地方のメディアとの協業を模索しています。また、テレビ局の支局の閉鎖数などを調査して、システムの必要性について検証したいということでした。

「記者クラブDXシステム」に興味のある方は、Shireruに連絡をとっていただければと思います。

では、以下でセミナーのアーカイブ動画(約45分)スライド資料(36頁)をご覧ください。

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