明確な思想を掲げないメディアはネットの海に沈んでいく
「ネットの海を航海する小舟」をイメージしたイラスト。ChatGPT(DALL-E3)で作成。
こんにちは。あしたメディア研究会の亀松です。
当研究会では不定期でPodcastを配信していますが、今日、新しいコンテンツを公開しました。2023年9月にローンチしたウェブメディア「STARTUPS JOURNAL」の高橋史弥編集長のインタビューです。
インタビューは全体で1時間以上。どこをとっても面白い話だったので、6回に分けて配信することにしました。今日から6日間、1本ずつ公開していきます。
1回目は、STARTUPS JOURNALが掲げるコンセプト「スタートアップ業界の民主化=ダイバーシティ&インクルージョン」について、その真意を聞きました。
NHK→ハフポスト→新メディアの編集長
高橋編集長は、新卒でNHKの記者になりましたが、6年目にネットメディアのハフポストに転職。4年後にスタートアップ支援事業をてがける「フォースタートアップス」に移り、この秋、STARTUPS JOURNALを創刊しました。
「STARTUPS JOURNALは、これからエコシステムに足を踏み入れようとする人を歓迎し、包摂し、肯定し、自らの色を存分に発揮してもらうための伴走者になりたい」
創刊にあたって公開した記事で、高橋編集長はこう記しています。別の言葉でいうと「ダイバーシティ&インクルージョン」。
今回のPodcastでは、このコンセプトを掲げた背景について詳しく聞いています。その中で、高橋編集長が口にした次の言葉が印象的でした。
「ハフポストで4年間、記者として勉強してみて、毒にも薬にもならないコンテンツって、すぐネットの海に沈んで消えてしまうんだなということをすごく感じました。今回、後発の文字ベースのデジタルメディアを始めるときに、明確な思想を旗として掲げなければ、メディアとしてすぐネットの海に沈んで消えていくんですよ。だから、創刊までの7ヶ月の間にデザインや機能や社内のプレゼンに相当のリソースをさきましたけれども、一番重きを置いたのは思想です。そこはしっかりとコンテンツに表していきたいと思っています」
次から次へと新しいメディアが現れては消えていくインターネットの世界。最近は生成AIの登場もあって、その「海」は情報を運ぶ小舟であふれかえっています。
激しい競争の中で、どうやってメディアとして生き残っていくか。STARTUPS JOURNALの高橋編集長は「メディアとして思想」の重要性を訴えています。
メディア業界の一角にいる者として、その発言には耳を傾ける必要があるのだろうと感じました。
第2回以降も興味深い話が続きます。ぜひ、Podcastで高橋編集長の肉声を聴いていただければうれしいです。
あしたメディア研究会 亀松太郎
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