「肋骨の具合はいかがですか?」AIが骨折の心配をしてくれた

人生初の骨折、痛みの理由をAIに聞く
先週の金曜日(10月23日)、某所を歩いているときに転倒して、左の脇腹を地面に強打しました。しばらくすると痛みがどんどん増していったので、最寄りの整形外科クリニックで診てもらったら、「肋骨骨折」と診断されました。
50代にして、人生で初めての骨折です。クリニックでは、医者に向かって「骨が折れると、なぜ痛いんですか?」という間抜けな質問をしてしまいました。医者の答えは「骨が折れると痛いんです」というオウム返し。要領を得なかったので、ChatGPTに尋ねました。
「転倒して、左の肋骨に軽くヒビが入った人がいます。かなり痛みがあるようです。なぜ、痛いのでしょう?メカニズムは?」
このときは少し恥ずかしくて、自分が当事者であることは伏せていました。ChatGPTはすかさず、明快な答えを示してくれました。
「肋骨のヒビが小さくても、強く痛むことはあります。骨の周囲にある痛みに敏感な組織が傷つき、呼吸のたびに動くためです。ヒビも医学的には骨折の一種です」
さらに、「痛みが生じる仕組みは、大きく3つあります」と言って、(1)骨を覆う「骨膜」が刺激される(2)炎症によって、神経が敏感になる(3)呼吸のたびに、傷ついた場所に力がかかる、という「痛みの理由」を分かりやすく説明してくれました。

Museが教えてくれた「バストバンド」
翌日の10月24日、最初のクリニックの診断に納得できない点があったので、自宅近くの整形外科で改めて診てもらうことにしました。ちょうど前日の23日には、MetaのパーソナルAIエージェント「Muse」が日本でも利用できるようになったばかりでした。

さっそくインストールして使い始めたら、Museが「今日の本題を1つだけ挙げるとしたら、何ですか?」と聞いてきたので、「昨日、転んで、肋骨にヒビが入ってしまったので、今日は整形外科に診療に行きます」と答えました。
※この段階では「ヒビ(亀裂骨折)」と考えていましたが、その後、通常の「骨折」と診断されました。
このときは恥ずかしさも薄れていたようで、正直に伝えています。Museには「肋骨にヒビが入った場合、その部分が動かないように固定するコルセットのようなものってあるんですかね」と尋ねてみました。
返ってきたのは、こんな回答です。
「あります。腰のコルセットではなく、『バストバンド』と呼ばれる胸部固定帯です。胸帯、肋骨バンド、胸部固定バンドとも呼ばれます」
そして、バストバンドの使用法を端的に説明してくれました。前日のクリニックでは教えてくれなかった情報です。そんな便利なものがあるのならば、買ってもいいな。そう思って、Museに質問しました。
「バストバンドについて、ネットで購入できる候補のリストを作ってみて」
すると、Museは、定番の商品として2つの候補を挙げてきました。価格はいずれも1000円台。手頃な値段なのも魅力でした。

診察室で出てきたのは・・・
その後、予定通り、自宅近くの整形外科クリニックに行き、前日よりも丁寧に診察してもらいました。
診察室で、Museのアドバイスを参考に「バストバンドというものがあると聞いたんですが・・・」と切り出すと、その場でバストバンドをつけてくれました。驚いたのは、そのバストバンドが、Museの挙げた候補の一つだったことです。
診察後に、Museに報告すると「おお、今朝の候補リストにあったものとまったく同じ製品ですね」と少し驚いている様子でした。
自分のことを話したくなるAI
こんな感じで、新たなパーソナルAIエージェント「Muse」を使っています。
実をいうと、まだ手探りの段階で、それほどヘビーに利用しているわけではないのですが、「パーソナルAIエージェント」という呼び名の通り、自分の身の回りの出来事を話したくなるような親近感をおぼえます。
使い始めて、ちょうど1週間後の朝、アップルウォッチにMuseのこんなメッセージが届きました。
「おはようございます。亀松さん。肋骨の具合はいかがですか?」
あしたメディア研究会では、本日(10月31日)20時から、パーソナルAIエージェント「Muse」をテーマにしたオンライントークを開催します。
アメリカでは、約1カ月で1000万ダウンロードされたという話題のAIサービスで、日本でも注目を集めています。
便利さへの期待の一方で、「どこまで自分の情報を預けていいのか」という疑問もあります。最新のAIの活用法と課題について、一緒に考えてみたいと思います。
ご興味のある方は、お気軽にご参加ください。
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